EXAMPLE DETAIL
製品導入例詳細
より安全な油圧ベールカッターについて
2016/2/27 カッター
今回の記事では、トーシンがご用意している付帯機器についてご紹介します。当社では、ニーダーへの投入材料の準備でよく使用されるゴム切断機(ベールカッター)も製作しています。当社ではお客様の工程をトータルにサポートいたします。是非、ご相談ください。
安全機構を採用したベールカッターをご用意
研究用の混練機は基本小型ですが、ゴム材の販売形態は大きなベール状です。その為、そのゴム材を小分けにする必要があります。しかしゴム材は人の手で切れるようなものではありません。そこで、よく使用されているのがゴム切断機(ベールカッター)です。
当社では、油圧式のベールカッターをご用意しています。ベールカッターはギロチンとも呼ばれる非常に危険なカット方式です。安全カバーなどの防御策はありますが、やはり人間の手を刃の真下にセットする必要があるため、これで危険度が下がるとは言えませんでした。
そこで、最新型のトーシン製ベールカッターでは、刃物の下に手を入れずに材料を切断・回収できるようテーブル移動型を採用しています。ゴムを安全な場所で所定のサイズになるようにセットし、テーブルを移動させてカットすることでさらに安全になりました。
同時に、セーフテイドアスイッチ、エリアセンサー、安全PLCなども採用したことで、安全カテゴリ3にも適応したベールカッターです。
先進の安全規格「安全カテゴリ」とは
最近では安全基準に関する視線が厳しくなると思われます。トーシンもその動きに追随すべく、製品を安全規格に適合した仕様に変更していきつつあります。
製造業界においてそのような安全化に向けた前向きな取り組みが進むのは良いことだと言えるでしょう。ここで少し、この「安全カテゴリ」について紹介してみたいと思います。
「安全カテゴリ」というのは、安全度を上げるために設けられた国際安全規格です。品質を上げて故障しないようにすることを優先させるのではなく、最初から故障することを認め、安全を確保する考え方が盛り込まれている基準なのです。
具体的には、安全に関わる制御システムの不具合(障害)発生時における安全機能維持の耐性を確保するため、下記の項目を遵守するのです。
●定期的に故障の有無をチェックする
●故障の場合も安全機能を維持させる
●故障を検出したら運転させない
こういった安全を確保するための機能(安全機能)を決定する上での指標として、国際規格であるISO13489-1では、リスク評価に基づいて、制御システムの安全関連部を規定し、安全に関わる制御システムが故障した場合の安全機能の維持能力を分類しています。
今後もトーシンでは、お客様の業務をサポートする安全重視の製品を作り続けてまいります。今回ご紹介したベールカッターも安全第一で設計しております。ニーダーの前工程・後工程といったトータルな視点をもってお役に立ちたいと思いますので、ぜひお気軽にご相談ください。